FXの勉強を始めるなら、大定番「エリオット波動理論」は学ぶべき。
皆が知っている理論ほど、FXの世界では意識されやすく、役立ちやすいと言えます。
なぜなら、為替市場は規模が最も大きく大衆心理で動くからです。
- エリオット波動理論が理解できない
- エリオット波動理論の波の数え方が分からない
- エリオット波動理論は使えないと思っている
とは言え、正直どの教材を読んでも理解できないし、実践で使いこなせない人は多いです。
今回は、エリオット波動の基礎と本質的に大切な事を解説します!
手法やトレードスタイルに正解はありませんが、初心者でも納得できる内容です。
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【基礎編】
エリオット波動理論とは?
エリオット波動理論とは、名前の通り「相場は波を描いて動く」と言った理論です。
具体的に、上昇5波・下降3波で相場は動く法則があるといった考え方になります。
エリオット波動理論で、本質的に重要なのは「波」。
つまり、上がれば下がるし、下がれば上がる相場サイクルが超重要です。
これから、エリオット波動理論の基礎について解説します。
しかし、波の数え方は必ずしも勝つ為に必須項目ではない事を覚えておいてください。
【基礎編】
エリオット波動理論のルールとパターン
エリオット波動理論のルール
- 上昇1波の安値を下降2波が下回らない
- 上昇3波が上昇1・5波で最も短くはならない
- 下降4波が上昇1波の高値を下回らない
エリオット波動理論とは、相場を波で見る法則だとお伝えしました。
波の数え方にはルールがあります。
ルールに当てはまらない場合のほとんどは波の数え方を間違えています。
また、本質的にエリオット波動理論をトレードで使う上で必須なのはルールです。
相場はランダムに見えるが、ルールを付けて見ると規則性が発見できます。
「波のルールを相場に用いて相場を見やすくする」これがエリオット波動理論です。
例えば、ルールのない相場を目盛りのない定規とすると、ルールのある相場は目盛りのある定規と言えるでしょう。
基本の軸があると、大きさ・長さを図れます。
【エリオット波動理論】上昇1波と下降2波のルール
エリオット波動理論のルール「上昇1波の安値を下降2波が下回らない」。
2波は1波の安値を下回りません。(青線)
また、もし数えている波のカウントが下回る形なら間違っています。
なぜなら、上昇1波とは上昇トレンドの初期だからです。
上昇トレンドは、高値と安値が切り上がっている状態になります。
なので、1波の安値を2波が下回った場合は下降トレンド継続で、底値が切り下げられたと言えます。
1波とは、ようするに上昇トレンドの高値更新。
同様に、安値を切り上げるのが必須となります。
【本質】下降2波の特徴
直前まで下降トレンド→上昇トレンドの状態ですから「押し目が深くなりやすい」といった性質を持ちます。
- 下降トレンド継続とみるトレーダー
- 上昇トレンドへの転換とみるトレーダー
なぜなら、相場に参加するトレーダー・投資家で考え方が大きく分かれるからです。
下降トレンド継続なら、1波は当然「戻り高値」として見られます。
したがって、売られやすい状況になるのも多いです。
2波は、深く価格を戻してから次の上昇となる可能性が高いです。
下降2波の豆知識
1つのパターンとして、1波の安値と高値を結んだフィボナッチリトレースメントが役立ちます。
1波の61.8%で2波の安値を付ける事が多いです。
必ずではありませんが、一般的なパターンです。
【エリオット波動理論】上昇3波のルール
上昇3波は、同じ上昇1波と5波の中で最も短くはなりません。
まれに、3波が一番長くなるルールを教える方も見えますが絶対ではありません。
なぜ、上昇3波が短くならないかというと「上昇トレンド発生を多くが意識するから」です。
例えば、上昇3波が始まるのは下降2波が終わってからです。
1波の高値更新があった後、再度上がれば上昇トレンド転換を多くの人が意識します。
したがって、1波の高値を抜ける段階では価格が力強く上がりやすいです。
【本質】上昇3波の特徴
相場に参加するトレーダー・投資家の目線が1波や5波より、「上がる、買う」が多数派を占めるので、3波は長くなり易いです。
シンプルに皆が買えば、物の価値は上がります。
また、3波が長さには2種類のパターンがあります。
- 長時間かけて緩やかに上昇する場合→横軸で長くなる
- 短期間で大きく上昇する場合→縦軸で長くなる
ようするに、3波=爆上げとは限りません。
価格は上がりますが、相場の状況次第で上がり方が変わるので注意しましょう。
下降4波の豆知識
上昇3波が終わると、下降4波が発生します。
下降4波の安値は、フィボナッチリトレースメントの23.6%と重なるパターンが多いです。
上昇3波が大きな上昇を起こした場合、買い注文が入りやすく、浅い押し目で再上昇を迎えやすいです。
【エリオット波動理論】下降4波のルール
下降4波は、上昇1波の高値を下回る事はありません。
エリオット波動理論で、最も重視されやすいルールと言っても良いでしょう。
下降4波が上昇1波の高値を下回らない事で、上昇5波の角度は急になり易いです。
また、エリオット波動理論の最後の上昇サイクルとなります。
これは、バブル相場が良い例になります。
3波で大きな上昇を見た後に、さらに上がるという心理が5波の上昇を発生させます。
5波を終えた後に、発生するabcの下降3波では「決済売り」「パニック売り」を起こしやすいです。
2波の高値と5波の高値は、間に長くなりやすい3波を挟みます。
よって、2点の距離が長くなります。
高値や安値は、損切りのラインとして意識されやすく、下回った段階では売られやすい相場になります。
本質的に波のカウントは重要でありません。
ここまで、エリオット波動理論の数え方についてルールを解説しました。
しかし、ちょうど上昇5波下降3波で数えられない場合もあると思います。
その理由は、根本的にエリオット波動理論は現代のFXを考えて作られていないからです。
もちろん、キレイに数えられる場合もあります。
冒頭でもお伝えした通り、上がった後に下がる原理原則が大切です。
あくまで、上昇トレンドと下降トレンドには波のサイクルがあるイメージだけを持つのが重要です。
本質的に大事なのは利益です。
つまり、「上昇トレンドがどこまで続くのか?」「下がるならいつからか?」。
これが重要です。
例えば、波をざっくり数えて上昇5波の最中としましょう。
ならば、早めに売りに切り替える意識を持つべきです。
上昇サイクルで最終局面となる5波にあせって買うより、次の下降abcの波を狙った方が賢明です。
このように、波を数えるのが大切ではなく、波を仮定して判断を考えるのが大切です。
【本質】エリオット波動理論は「株式相場が生みの親」
エリオット波動理論は、そもそも株式相場の法則として世間に知れ渡りました。
1920年頃、経済アナリストのラルフ・ネルソン・エリオット氏が考案しました。
(名前の由来エリオットと同じ)
ちなみに、日本でFXが始まったのは1998年です。
個人でも為替の取引ができ、ましてはインターネットで取引できるようになったのは割と最近になります。
したがって、FXもとい株式の取引においても相場の状況が違います。
単純に取引量も圧倒的に増え、相場サイクルも従来より早くなっています。
ですから、エリオット波動理論が従来通りのカウントで不都合な時も多いです。
例えば、店頭で商品を買う・ネット通販で商品を買う。
商品を選んで、代金を支払うのにネット通販は圧倒的に早いですよね。
【本質】必ずしも、エリオット波動理論が絶対ではない
エリオット波動理論は、確かにFXで使える場面も多いです。
しかし、100%アナタの数える波のカウントが正解とは限りません。
ようするに、エリオット波動理論を覚えても絶対トレードで勝てるとは限らないという事です。
例えば、1~3波のカウントが同じでもチャートの形状が違うケースはあります。
2波が終わったと判断しても、再度下降してから3波を始める場合などです。
いずれも、エリオット波動理論のルールは守られているので正解です。
したがって、波のカウントが合っていてもトレードとして不正解もあります。
【本質】エリオット波動理論は現在も進化している法則
エリオット波動理論を手法の軸として取り入れる場合、現代版の新しいパターンを知る必要があります。
- 上昇1波動(エクステンション)
- 上昇3波動(エクステンション)
- 8波動サイクル
- ジグザグ
- フラット3-3-5
上記は、従来のエリオット波動理論から現在版に考案された派生パターンです。
これでも、ごく一部。
トレードで継続して稼ぐには、手法のアップデートは必須です。
なぜなら、本質的に相場は変わるものなので対応策を練り続けるのが重要だからです。
あえて、覚える必要もないです。
自分に合っていると思うなら、勉強しましょう。
例えば、私はエリオット波動理論の基礎だけを覚えました。
あとは、別の法則や自身の分析にそってトレードしています。
まとめ
今回は「【本質】エリオット波動理論の基礎!もう迷わない考え方を教えます。」のテーマでした。
この記事をまとめると
- エリオット波動理論は「波」でみる法則
- エリオット波動理論は株式相場が最初
- エリオット波動理論も現代版を知るのが重要
エリオット波動理論について、基礎~本質的なポイントを解説しました。
どんな手法や法則にも、効果を発揮しやすい相場・投資商品があります。
基礎をそのまま当てはめて、色んなチャートを見てみましょう。
すると、キレイに当てはまるチャート・当てはまらないチャートが分かります。
当てはまるチャートで使えばOKです。
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