「雇用統計で売ったら、結局上がった・・・」
「このまま下がると思ったのに、爆上げ!大損!」
「V字回復を上手くトレードできない」
こんな失敗談、疑問はFXにキチンと向き合うと確実に当たります。
今回は「V字回復」をテーマに、予想に役立つ値動きの特徴、実践で使える戦略をまとめました。
V字回復は割と頻繁にみられるので、FXをする上で覚えておくべき。
注意
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FXにおける「V字回復」はどんな値動き?
V字回復とは、文字通り、直前の値動きをV時に巻き返す値動きです。
FX初心者が「上がると思ったのに・・・」「下がると思ったのに・・・」と負けてしまう事の多いパターンの1つと言えます。
筆者自身も、FXを初めて1年目の時、負けるトレードの時は、V字回復が多かったイメージです。
画像はドル円1分足チャートで見られた「V字回復」ですが、1分足、1時間足、日足を問わず、V字回復の値動きは出現頻度が多いです。
つまり、V字回復はFXのスキル向上、より勝ちやすいトレードをする上で攻略必須と言えます。
V字回復が起きやすい相場環境とは?テクニカルとファンダメンタルズ
V字回復を「ダマし」と考える人が多いです。
ダマしとは、「あれ?下がってきた・・・。やっぱり上がった!予想通りだったのに・・・」こんな経験がある値動きが当てはまります。
思惑と逆方向に一時的に動き、一気に巻き返す値動きはV字回復と重なるので、V字回復=ダマしと考えられやすいです。
しかし、実際には、V字回復が起きやすい相場環境もあるので、ある程度の予想も可能です。
V字回復が起きやすい相場環境 【テクニカル編】
V字回復が起きやすい相場環境を、値動き中心のテクニカル分析で示すと「重要な節目が近くにある場合」が挙げられます。
重要な節目とは、相場の転換点など過去の値動きが変わる、重要な分岐点となった場所です。
- 直近のトレンドで重要なフィボナッチ
- 長期足の高値or安値
- 水平線・チャネル・トレンドライン
具体的には上記3パターンが、V字回復の先端と重なる場合が多いです。
例えば、上昇トレンド発生中に急落、その後は急落前を取り戻し、上昇トレンドを継続させるV字回復。
安値の水準は、直近の上昇サイクルのフィボナッチ・リトレースメントと重なる場合は珍しくありません。
V字回復=必ずコレ、といった聖杯はありませんが、基本的にV字回復を見せる相場は、値動きを振り返ると「実は順当な展開だった」となります。
V字回復が起きやすい相場環境 【ファンダメンタルズ編】
V字回復が起きやすい相場環境を、ファンダメンタルズ分析から原因を探すのは難しくありません。
しかし、ファンダメンタルズ分析からV字回復を予想するのは「経済に関する情報、知識が十分にある賢い人」でなければ難しいでしょう。
なぜなら、ファンダメンタルズ分析からV字回復を予想するには「経済指標の織り込み済み」を予想する必要があるからです。
例えば、経済指標で最も有名な雇用統計。発表直後は大きく下げるも、V字回復で巻き返すのは少なくありません。
「雇用統計が悪い結果だった」→「とは言え、思ったより悪い結果ではないよね」といった心理が、V字回復を起こす主な原因です。
したがって、雇用統計の過去データ、そして雇用に関する実体を調べ、「○○だった場合は、相場はどう動くか?」といった投資家心理まで分析しなければなりません。
つまり、ファンダメンタルズ分析からV字回復を予想し、トレードに役立てるのは難易度が高いと言えます。
V字回復をFXトレードで活用する方法
V字回復は、FX初心者のうちはトレードしない選択肢をオススメします。
V字回復で「損切された」→「どちらに行くか分からない」→「少し様子見をしよう」これも正解です。
とは言え、V字回復を1つのチャートパターンとして捉え、FXトレードに活用する方法もあります。
- 押し目・戻り高値として順張りのトレード
- V字回復の髭でエントリー
- ポジションを分割して入れる
具体的に、V字回復をFXトレードで活用する方法は上記の3つがあります。
まとめると、V字回復をチャンスと見てトレードする、あるいはV字回復からエントリーを検討するといった活用方法です。
それぞれ3パターンを詳しくまとめました。
押し目・戻り高値として順張りのトレード
「押し目・戻り高値として順張りのトレード」は、V字回復をあえて予想せず、想定していた押し目・戻り高値でエントリーをする活用方法です。
メリットは、V字回復を予想する高度なテクニックが不要、V字回復が発生した場合、想定していたより早くエントリーができる事にあります。
デメリットは、損切りに掛かりやすく、勝率は低くなりやすい点です。
「押し目・戻り高値として順張りのトレード」のエントリーは画像の様なイメージです。
水色の部分で、後の値動きがV字回復を示すかは別としてエントリーします。
エントリーの根拠は、例えば、日足の重要なレジスタンスライン、左側の上昇トレンドに対して、fib0.618の押し目などから状況に応じて戦略を組み立てます。
画像の点線はエントリー後の値動きをイメージしていますが、仮にV字回復が実現した時、利益は伸びが早くなる場合が多いです。
V字回復の予想は不要な例ですが、あらかじめ押し目や、戻り高値を予想するスキルが必要。
以下の記事で、押し目・戻り高値の予想に役立つ内容をお届けしています。
V字回復の髭でエントリー
「V字回復の髭でエントリー」は、チャートパターンとしてV字回復を捉える活用方法です。
日本だと余り知られていませんが、海外のトレーダー界隈では割と有名。
メリットは、チャートパターンとして覚えるので分かりやすい事。デメリットは、パターンの考え方に囚われすぎて、応用が効かない事です。
V字回復(V-Shaped-reversal)では、急落後に長い下髭を付けた場合にエントリーします。
(あるいは、急落後の長い上髭)
下髭を見てエントリー、その後は、急落前水準か急落前の高値より上が利確水準です。
画像のドル円5分足チャートを見ると、下髭部分まで一旦は下げる現象が稀に見られます。
下髭は長いほど、大きく買い戻されたと予想できますが、下髭の末端、安値まで押し戻されるケースがあるので少し判断が難しいです。
ちなみに、V字回復(V-Shaped-reversal)は雇用統計で有効とされるトレード手法の1つで、豪ドル系の通貨ペアで見られやすいといったセオリーもあります。
ポジションを分割して入れる
「ポジションを分割していれる」とは、V字回復後の値動きに対して、いわゆるナンピンに近いトレード方法になります。
V字回復が重要な起点となって、トレンド転換のチャートパターンを形成しそうな場面で有効です。
メリットは、最終的に上手くいけば、その後のトレンドをごっそり利益に変えられる事。デメリットは、損切りを渋ると大損に繋がる事です。
ポジションを分割してエントリーするイメージ図です。
V字回復後に価格が下がる動きを見て、段階的にポジションサイズを大きくしていきます。
あらかじめ、自分の資金管理で最大のロット数を決めておき、最大に対し3分の1、3分の2と価格が下がるにつれてポジションを大きくしていきましょう。
すると、最終的な全ポジションの平均価格は、割安となり、その後の利益が伸びやすくなるといった形です。
重要なのは、V字回復の安値を下回った段階では必ず損切りを行う事。
損切りをしなければ、単にフルレバレッジで負けるトレードになってしまいます。
ちなみに、V字回復後の分割エントリーでは、トレンド転換のチャートパターンが形成されると理想的です。
例えば、V字回復の底値が、逆三尊の底値になるなど「トレンド転換を初動から狙う」といった取引がベストになります。
【関連記事】ヘッド&ショルダーでFXトレード!基本から徹底解説
V字回復は約定力の高いFX口座で狙う
V字回復は、突発的な値動きとして出現しやすいです。
したがって、実は約定力の高いFX口座でなければ、注文が通らない可能性もあります。
ここでは、約定力の評価が高いFX業者をご紹介します。
TitanFX(タイタンFX)
TitanFXは、2014年創業の新興ブローカーながら、高い約定力で人気を獲得しています。
TitanFXの約定力の高さは、取引サーバーの整備に全力を注いでいるのが大きな理由です。
残念ながら、他社のようなボーナスキャンペーンは実施しないものの、個人でもプロトレーダー並みのトレード環境が使えるように実現しました。
例えば、TitanFXの取引サーバーは、Equinix社のデータセンターに設置されています。
Equinix社は、AmazonやGoogleも使う通信業界で最も信頼されている企業です。
世界中から大量のアクセスがある、米国の巨大企業が使うサーバーですから、約定力も非常に高く、安定性に優れます。
TitanFXの概要
TitanFXの運営元 |
Titan FX Limited(2014年設立) |
運営元の所在地 |
1st Floor, Govant Building, Kumul Highway, Port Vila, Vanuatu |
金融ライセンス |
VFSC(バヌアツ金融サービス委員会) |
レバレッジ | 取引方式 | 受賞歴 |
最大500倍 | NDD(ノンディーリングデスク) | 情報なし |
取引プラットフォーム | ドル円のスプレッド | スキャルピング・自動売買 |
MetaTrader4 | 平均1.3pips | 両方可能 |
TitanFXの平均スプレッド | ||||
AUDJPY | AUDUSD | EURGBP | EURUSD | GBPJPY |
2.2pips | 1.5pips | 1.5pips | 1.2pips | 2.2pips |
USDJPY | EURJPY | CADJPY | GBPAUD | GBPUSD |
1.3pips | 1.4pips | 2.2pips | 3.5pips | 1.8pips |
【FXのスキル向上】「V字回復」まとめ
今回は「【FXのスキル向上】「V字回復」を攻略!値動きの特徴と戦略」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- 「V字回復」とは、急騰→急落・急落→急騰の値動き
- 経済指標時や長期足の節目などで予想ができる
- 初心者はトレードしないのが無難、ただしトレードする方法はある
V字回復は、突発的な値動きとなりやすく、判断が追いつかない場合も少なくありません。とは言え、振り返ってみれば、意外と予想も付き、トレードもできます。あらかじめ、V字回復への対策を考えておき、次はチャンスに変えられる様に準備するのが重要です。本記事を参考にしつつ、実際のチャートで研究してみましょう。
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