仮想通貨の市場は注目を集め、新しい法規制により高い税金が問題視されています。
国内の証券会社では、海外に遅れを取る形で「仮想通貨CFD」の取り扱いを始めました。
実は、仮想通貨CFDは従来のCFD商品とは税金が異なります。
「仮想通貨CFDの税金と他の金融商品では何違う?」
「仮想通貨CFDの確定申告はどこから必要?」
「仮想通貨CFDの高過ぎる税金・・・上手く儲ける方法はない?」
今回は「仮想通貨CFDと税金」をテーマに上記の疑問を解決します。
CFD取引の中で最も新しく、話題の仮想通貨CFD。
稼いでいく上で重要な問題、税金について理解しておきましょう。
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仮想通貨CFDとは?
仮想通貨CFDとは、仮想通貨のCFD商品です。
CFD(Contract For Difference)は「差益決済取引」で、現物取引をせず、証券会社に預けた証拠金を担保に取引を行います。
CFD銘柄では、売買により発生した差額を決済し、損失・利益が発生する仕組みです。
実際に行う取引や私たちの得る利益、損失の計算も普通の仮想通貨取引と同じなので難しく考える必要はありません。
仮想通貨CFDでは証拠金を担保とすることで、現物取引と違いレバレッジを利用できるメリットがあります。
一方で、本来の資金では無しえない取引を行える為、リスクを取り利益が大きな利益を得やすいのが魅力です。
2021年の税制改正、仮想通貨は金融商品へ
2020年5月から、改正金融取引法が施工され、仮想通貨は金融商品として法的に定められました。
また、金融庁の移行により「仮想通貨=暗号資産」と公的には呼称が変更されています。
改正金融取引法の施工を受け、同年7月にはマネックス証券が暗号資産CFD(仮想通貨CFD)を新しい金融商品として発表しました。
仮想通貨CFDは海外の証券会社では既に人気を集めており、国内の証券会社はやや出遅れた印象です。
仮想通貨CFDは「総合課税」
税区分 | 概要 | 対象 |
総合課税 | 1年の所得合計で所得税を計算 | 仮想通貨CFD |
申告分離課税 | 他の所得と分離して所得税を計算 | 国内FX・株式など |
仮想通貨CFDの税区分が「総合課税」となった事で、業界陣で波紋が広がっています。
本来、CFD取引による税区分は「申告分離課税」だからです。申告分離課税では先物取引に係る雑所得等との損益通算が可能になります。
つまり、FXや先物・オプション取引の損失と合算して、平たく言うと節税効果が得られる仕組みです。
損益通算が行えると、翌年以降3年間は損失の繰越が行え、継続的に節税効果が期待できます。
仮想通貨CFDにも「累進課税」が適用
課税される所得金額 | 所得税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
参考 国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
未だに仮想通貨への参入を控えている大口投資家の悩みは、仮想通貨に累進課税が適用されるのが大きな要因になります。
累進課税とは、所得の増加に比例して税率が上がる仕組みです。
つまり、仮想通貨で稼ぐほど大口投資家にとっては大きな税金を支払う義務が発生します。
仮想通貨CFD以外のCFD商品では、株式や国内FX業者と同じく20.315%の税率固定です。
しかしながら、仮想通貨CFDについては例外的に累進課税となった事が問題視されています。
仮想通貨CFDの確定申告はいくらから?
確定申告の有無 | 確定申告が不要 | 確定申告が必要 |
会社員(パート・アルバイトも含む) | 年末調整を会社で受けている | 左側を超える所得がある場合 |
年間の給与所得が2000万円以下 | ||
給与所得や退職所と以外の所得が20万円以下 | ||
年金生活者 | 公的年金等の収入金額が400万円以下 | |
公的年金等の収入以外の所得が20万円以下 | ||
扶養家族(学生・主婦など) | 所得が38万円以下 |
1年間の所得から所得税の算出し、納税する事を確定申告と言います。
また、会社員の場合は年末調整・および源泉徴収により確定申告は免除されますが、給与以外の所得や年金受給が一定額を上回ると確定申告は必須です。
具体的な基準は上記の通りですが、例外的に所得が一定額に満たない場合でも確定申告の必要がある場合もあります。
例えば、年間の医療費が多く、医療費控除を受けたい、あるいは住宅ローンの控除を受けたいといったケースです。
控除対処となるお金が1年間で発生した場合は、確定申告必須の所得でなくとも税金の過払いを避けられます。
(還付金として支払い過ぎた税金が戻ってくる場合も割と多いです。)
実は仮想通貨CFDの税金は国内・海外で同じ?
意外と調べないと気づきませんが、仮想通貨CFDは国内の取引所あるいは、海外の取引所を使っても税金の金額は同じです。
そもそも仮想通貨はCFD取引でなくても総合課税、累進課税が適用されます。
2021年は、仮想通貨のレバレッジ取引について最大4倍から2倍への引き下げも行われした。
海外取引所においては、日本の金融庁による管轄外であるのでレバレッジの引き下げは原則対象外です。
ようするに、レバレッジで考えると不利な国内、倍率の高い海外取引所において税金は同じになります。
仮想通貨CFDは海外FX業者を利用すべし
仮想通貨CFDの税金は国内・海外どちらで取引を行っても同じだと解説しました。
とは言え、仮想通貨もとい仮想通貨CFDの高すぎる税金を上手く節税できないでしょうか?
結論から言うと「仮想通貨CFDの税金を安くすることは不可能」です。
とは言え、税金を安くするのは不可のですが、取引コストを安くして上手く儲ける事はできます。
具体的には「海外FX業者の仮想通貨CFDで取引する」といった方法です。
仮想通貨CFDを海外FX業者で取引すると?
- 取引に必要な資金が少なく済む
- 仮想通貨CFDで借金が発生しない
- 税金の計算がシンプル
仮想通貨CFDを海外FX業者にて取引すると上記3つのメリットがあります。
デメリットは、前述した通り税金面で国内・海外で変わらないので特にはありません。
あえて、デメリットを上げるなら、海外FX業者でも日本語非対応の場合、年間の収支報告書をダウンロードするなど少し面倒な点です。
筆者は、日本語対応の海外FX業者FXGTにて仮想通貨CFDの取引をしており、現状は最上位の500倍レバレッジが付けるので愛用しています。
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取引に必要な資金が少なく済む
仮想通貨CFDの税金を安くするといった事はできませんが、仮想通貨CFDを取引を少ない資金で行う事はできます。
なぜなら、海外FX業者の仮想通貨CFDでは最大レバレッジの制限がないからです。
例えば、日本国内で仮想通貨CFDを提供する場合、証券会社・取引所は金融庁によるレバレッジ規制を遵守する必要があります。
最大2倍までのレバレッジ制限の対象です。
1BTC=600万円で1BTCを買う、証拠金は300万円必要
1BTC=600万円で1BTCを買う、証拠金は1万2千円必要
どちらも、同じ利益の場合は税金が同じです。
ただし、同じ利益を得るのに必要な証拠金は海外FX業者の仮想通貨CFDが圧倒的に低くなります。
仮想通貨CFDで借金が発生しない
仮想通貨CFDもとい、海外のFX業者では基本的に「損失が元本以上になった時の追証」が発生しません。
追証は、元本以上の損失により発生した不足分を支払う実質の借金です。
海外FX業者では、取引により発生した追証(マイナス残高)は相殺されるゼロカットを一般的に採用しています。
例えば、多額の税金を支払う必要もあるのに、確定申告目前で大損失してしまった時。
税金+追証で必要なお金が増えます。
一方で、ゼロカットを採用する海外FX業者なら、少なくとも追証分は発生しないので最悪の自体を避けられるでしょう。
税金の計算がシンプル
筆者は、海外FX業者の中でも仮想通貨に力を入れているFXGTを愛用しているとお伝えしました。
最大500倍のレバレッジも魅力ですが、税金面で言うと「確定申告時の計算が仮想通貨取引所よりシンプル」といった面も愛用する理由になります。
なぜなら、海外FX業者なら仮想通貨CFDの証拠金を法定通貨で取り扱っているのが基本だからです。
同じ最大500倍レバレッジを提供する海外取引所CryptGTを選ばなかった理由もココにあります。
法定通貨が証拠金として使えると、仮想通貨CFDの利益を計算する時、ビットコインなど仮想通貨をベースに税金の計算をせずに済むからです。
例えば、取引の利益は3BTCだったとして、ビットコインをそのまま納税に使う事はできません。
確定申告の為に収支を計算するにも、納税国である日本円に換算する必要がありますから、かなり面倒です。
法定通貨が証拠金なら、日本円を入金、日本円で利益計算と非常にシンプルなので楽になります。
確定申告は「税控除を使って正しく節税」
仮想通貨CFDと税金 まとめ
今回は「仮想通貨CFDの税金はいくらから?区分と上手く儲けるコツを解説」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- 仮想通貨CFDの税金は「総合課税・累進課税」が適用
- 仮想通貨CFDは国内・海外の証券会社どちらも税率が同じ
- 仮想通貨CFDは海外FX業者を使うと税金面・取引面ともにコスパ◎
仮想通貨CFDの誕生と、税制改正を受け仮想通貨は暗号資産に名前を変え、金融市場の明確な仲間入りを果たしました。
今後も仮想通貨市場が注目されるのは間違いないですが、やはり税金の問題は大きなデメリットです。
仮想通貨CFDの税金は高過ぎるといった意見が目立っています。
とは言え、正しく税金を納めるのは国民の義務!税金ではなく、海外FX業者の仮想通貨CFDで取引面のコストを見直してみては以下がでしょうか?