今回は、FXのド定番「ダブルボトム」チャートパターンの解説です。
と言え、ダブルボトムで勝率が安定していないのでは?
「ダブルボトム→買い!→負けた」こんな経験は多いはず。
基本編~応用編まで、ダブルボトムを実践で使うのに必要な情報を網羅しました。
ダブルボトムを使って勝てないアナタに、本気の分析術を解説します。
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【基本編】
FXチャートパターン「ダブルボトム」とは?
FXで使われる定番のチャートパターン「ダブルボトム」。
誰でも、FX初心者の頃に覚えるので決して難しくありません。
文字通り「ダブル(2度)」同じ「ボトム(底値)」を付け、上昇トレンドを発生させる
チャートパターンになります。
ここまでが、言ってしまえばダブルボトムの基本知識です。
アルファベット「W(ダブルリュー)」の形をしており、2回の底値を付け上昇するといったイメージが持っておけばOK
とは言え、誰でも知っている=形だけで買うと痛い目を見やすいとも言えます。
ダブルボトムの形が見えても、その後は価格が上がらないケースもあります。
いわゆる、パターンに対して逆の動きとなる「ダマシ」が多いのも特徴です。
【基礎編】
ダブルボトム=底値・転換ではありません。
ダブルボトムの基礎
- 下降トレンドが発生中
- 2度の同じ水準の安値を付ける
- 中央の高値を抜けるとダブルボトム成立
ダブルボトムの基礎知識を解説します。
単に形だけではなく、ダブルボトムでは発生する過程と成立条件が重要です。
ダブルボトムが見えたから、トレンドが転換・底値と判断すると負けやすくなります。
なぜなら、上記3つの基礎が重要であり、ダブルボトムが見えても一時的な押し目・戻り高値の動きになる場合もあるからです。
これを知っているだけでも、ダブルボトムでトレードしやすくなります。
1度に覚えるのは難しいので、ダブルボトムの発生から成立までを解説します。
下降トレンドが発生中
ダブルボトムの発生前では、下降トレンドが発生している必要があります。
下降トレンドとは、高値と安値を下へ更新する状態です。
つまり、常に価格を下げ続けるのが下降トレンドになります。
下降トレンドが発生している中、ほとんど同じ安値を2回付けるのがダブルボトムの底値です。
「安値を下に更新していた下降トレンド→同じ安値で下げ止まり」がダブルボトムの前提条件になります。
2度の同じ「水準」の安値を付ける
ダブルボトムでは、下降トレンド発生中に2回の安値を付けると解説しました。
この安値とは、必ず同じ価格で付けるとは限りません。
同じ「水準」で安値をダブルトップでは底値とします。
なぜなら、必ず同じレートで安値を付けるといったルールは難しいからです。
同じ通貨ペアでも、FX業者や使っている取引ツールでチャートの見え方・レートが違います。
- FX業者毎のスプレッドが違う
- ログチャートで見た目が変わる
- トレンドラインや価格帯が意識される
- FX業者毎のスプレッドが違う
国内FX業者や、海外FX業者でもスプレッドが違います。
当然、海外FX業者間でも同一銘柄でスプレッドには違いがあるので「必ず同じ価格で同じタイミングで注文」は難しいです。
- ログチャートで見た目が変わる
同じFX業者を使っていても、安値の見え方が違います。
なぜなら、チャートにも「通常チャート」「ログチャート(対数チャート)」の2種類があるからです。
- 通常チャート→価格の数字で目盛りを決める
- ログチャート→所定の価格から動いた割合(%)で目盛りを決める
つまり、通常のチャートでは100円→101円の変動を1円の変動と考えます。一方でログチャートでは100円→101円の変動を1%の変動と考える違いがあります。
例えば、AUDUSD(豪ドル/米ドル)チャートで同じ時間のチャートを見てみましょう。
同じ場所に書いたトレンドラインに対して、価格が触れるポイントが変わります。
- トレンドラインや価格帯が意識される
ダブルボトムの底値とは、同じ水準で付ける安値だと解説しました。
安値の水準は、同じ価格や価格帯だけではなく「トレンドライン」が意識されるケースもあります。
また、価格帯が意識されるケースでは「過去にレンジ相場だった場所」が2度目の安値として意識されるといった事もあります。
中央の高値を抜けるとダブルボトム成立
ダブルボトムの基礎として、以下の性質があります。
- 中央高値を抜けると上昇トレンドが加速しやすい
- 中央高値まで押し目を付ける場合もある
ダブルボトムでは、安値の間に中央高値があります。
基礎知識として、中央高値(ネックライン)を抜けたらダブルボトム成立です。
エントリーポイントも基礎知識では、ネックラインを抜けたらエントリー。あるいはネックラインに戻ってきて押し目を付けたらエントリーです。
応用編で解説しますが、この基礎知識だけでエントリーを決めると負けやすくなります。
あくまで、基礎知識として2つの性質を知っておきましょう。
【応用編】
ダブルボトムの騙されないエントリー
ダブルボトムのダマシを回避するエントリー方法を解説します。
ちなみに、専用のインジケーターや有料ツールは不要です。
ローソク足と、これからお伝えする3つのポイントを見るだけでダブルボトムのダマシは7割以上回避できます。
とは言え、基礎知識を覚えた前提で少し難しい内容です。
どうしても、トレードで稼ぎたい方だけ読んで下さい。
ちなみに、海外FX業者XM(エックスエム)のMT4を使って、具体的なチャートから解説します。
先ほど、申し上げたようにFX業者やチャートの種類で差がでます。
しっかり実践向けに覚える為に、先に同じXMの取引環境を準備しましょう。
ダブルボトムのエントリーを見極める。3つのポイント
- 長期足の分析から行う
- 安値を形成する期間を見る
- 安値を起点にローソク足を見る
ダブルボトムの基本・基礎知識に加えて、上記の3つを意識しましょう。
すると、ダマシを回避した上でエントリーしやすいです。
なぜなら、3つのポイントでチャートを見る事でダブルボトムが形成される意味を深く理解できるからです。
単に、形だけを見てエントリーするより、論理的に考えてダブルボトムが発生した過程を理解できれば勝率が全く違います。
ダブルボトムも長期足の分析から行う
長期足→短期足と、大きな目線と小さな目線でチャート分析を行うのはFXの基礎です。
チャートパターンを先に知っておく必要があります。
なぜなら、長期足の値動きが短期足より重視されるからです。
例えば、ダブルボトムが日足で見られても、週足で下降トレンドの戻り高値なら価格は下がりやすいです。
なので、事前に大きな相場の流れを認識する必要があります。
長期→短期とチャートを見るのを「MTF分析(マルチタイムフレーム)」と言います。
FXでは、チャートパターン以上に重要なスキルです。
こちらは以下の記事で詳しく解説しています。
▷【超重要】MTF分析(マルチタイムフレーム)を解説!FXで必須のスキル。
ダブルボトムの安値を形成する期間を見る
ダブルボトムでダマシが少ないのは、安値が時間を掛けて形成された場合です。
安値の価格帯で、一気に上昇するのでなくレンジ相場を形成しているのが理想になります。
なぜなら、レンジ相場を一旦抜けると「方向感がない状態→方向が決まった状態」となり買い注文が集まりやすいからです。
例えば、上記のボックス部分はダブルボトムの安値です。
同じ領域に何本もローソク足が集まっているのが分かります。
これが1時間足なら15分などの短期足では、レンジ相場になります。
上がってもここまで、下がってもここまでと上下の変動が一定なのがレンジ相場です。
レンジ相場を抜けたなら、レンジ相場→トレンド相場に移行します。
つまり、上か下の方向性が決まった状態です。
一度抜けたレンジ相場では、押し目買いも入りやすく、押し目を付けない場合はトレンドに対する順張りの買いも入りやすいです。
したがって、ダマシで負けトレードを回避するには安値で何本もローソク足が推移している形を狙いエントリーすべきです。
(ちなみに、海外ではこの形を「Adam&Eve(アダムとイブ)ダブルボトム」と言います。)
ダブルボトムは安値を起点にローソク足を見る
ダブルボトムは、下降トレンドから転換する、あるいは押し目形成の完了パターンです。
安値を起点にローソク足を見ると、売り手が有利な環境→買い手が有利な環境への変化が分かります。
つまり、ダブルボトムの下降トレンド→上昇トレンドの変化が分析可能です。
当然、ローソク足を見てトレンドの変化が分かればダマシを回避可能になります。
「買い手が有利になった=上がるから買えばOK」といった感じです。
具体例としてポンド円のチャートで解説します。
日足チャートでダブルボトムが形成されました。
左側では、長らく下降トレンドを継続しており、ダブルボトムの形成後では一気に上昇しているのが分かります。
4時間足で、安値を起点に分析すると押し目より早く、買いエントリーが可能です。
まず、ダブルボトムの1つ目の安値は形成する前に予兆がありました。
これまで、戻り高値を作り下降トレンドを形成させている状態です。
しかし、ダブルボトムの1つ目の安値までの「下降トレンドの安値」にも注目してみましょう。
安値を付けて戻り高値を形成する角度が徐々に急な角度へ変化しています。
つまり、数本のローソク足で安値から上がっており、短時間で上がりやすくなっている状態です。
最終的には、安値から大陽線一本で直前の下落幅を埋めています。
1つ目の安値を付けた後は、中央高値(ダブルボトムのネックライン)まで価格が上がっています。
上がり方も、陰線2本ほどの下落を1本の陽線で押し上げているのが分かります。
つまり、1つ目の安値以降は買い手の力が強いと分析可能です。
そして、2つ目のダブルボトムの安値は、1つ目の安値と同じ水準になりました。
1つ目の安値以降は、陽線が大きく買われやすい相場に変化しました。
したがって、大きく買われる起点となった1つ目の安値の水準は、再び価格が達すると大きく買われやすいです。
ようするに、「この安値で買われたから、再び買われるだろう。」と判断できるので、1つ目の安値の水準に指値買いを設定できます。
買い手と売り手の強弱関係が、ローソク足で分析可能です。
買い手が有利だと判断できれば、ダブルボトムの理想のエントリーポイントが分かります。
まとめ
今回は「【本気でFX】ダマシを回避!ダブルボトムのエントリーを見極める分析術」のテーマでした。
この記事をまとめると
- ダブルボトムは2回の安値で上がるチャートパターン
- FXでは、基本のチャートパターンでダマシの頻度も多い
- MTF分析・形成期間・安値のローソク足で勝率アップ
ダブルボトムは、鉄板のチャートパターンですが使いこなせている人は意外と少ないです。
応用編までマスターすれば、使いこなせるので活用してください。
ちなみに、ダブルボトムを完璧に覚えれば、他のチャートパターンも使いやすいです。
基本は全部同じで、少し形が違うだけ。
コツコツ基本から勉強しましょう。
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