今回は、テクニカルツール「RCI」について解説します。
MT4には、標準状態で搭載されていません。
とは言え、国内FX→海外FX移行ユーザーにはRCIを使いたい人も多いはず。
もちろん、MT4は欲しいインジゲーターを好きなように追加できます。
- RCIとは?そもそも何?
- MT4にRCIを表示する方法
- RCIの基本的な使い方
具体的に3つの解説をします。
ようするに、この記事を読めば「初心者でもMT4でRCIが使えるようになる」といった内容です。
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RCIとは?
RCIとは、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断できるテクニカルツールです。
Rank Correlation Insdexを略して、RCIと言われています。
日本語で書くと「順位相関指数」です。
どんな仕組かと言うと、一定の期間で価格に順位を付けて、100%~-100%と表記します。
ようするに、○○%だから今は「買われ過ぎ」といった判断ができるのがRCIです。
難しい計算式は覚える必要はありません。
設定した期間内で、価格を比べた結果「買い・売り」の割合を予測しているとだけ覚えておけばOKです。
MT4に「RCI」を表示する方法
MT4には、RCIが初期状態でインストールされていません。
なので、以下の手順が必要です。
- 無料でRCIをダウンロードする
- MT4にRCIをインストールする
- 使いやすい形にカスタマイズする
具体的に「カスタムインジケーター」という、MT4の機能を使います。
無料でダウンロードしたインジケーターを追加して、MT4で使えるようにする作業を解説します。
細かい設定が不要で、初心者でも簡単にできる方法を選ばせて頂きました。
パソコン慣れしていれば、5分もかかりません。
無料でRCIをダウンロードする
無料配布サイトから、RCIをダウンロードします。
私はこちらの「RCI」を使っています(クリックでダウンロード)
ダウンロードしたファイルは、zip形式で圧縮されています。
右クリックで「全て展開」をしましょう。
- デスクトップへ「すべて展開」
展開先はデスクトップがオススメです。
後で、どこに保存したのか分からなくなりません。
- 中身のファイルが必要です。
「RCI」のフォルダの中には、3種類のファイルが入っていると思います。
- ex4→RCI本体
- tpl→RCIの設定ファイル
- tpl→RCIの設定ファイル
「.ex4」や「.tpl」と書いてあります。
インジケーター(,ex4)、テンプレート(.tpl)という意味があります。
MT4へ機能を追加するには、正しい場所へ配置する作業が必要です。
ダウンロードだけでは、RCIを使えません。
MT4にRCIをインストールする
ダウンロードしたRCIを、MT4で使えるようにします。
MT4を起動して、「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックしましょう。
- 「indicators」にRCIを入れる
データフォルダが開かれます。
「MQL4」→「Indicators」を開きましょう。
「Indicators」のフォルダ内にダウンロードした「RCI.ex4」を入れます。
これで、MT4でRCIを表示できるようになりました。
RCIを使いやすい形にカスタマイズする
RCIを使いやすい形にカスタマイズします。
先ほど、2種類のテンプレートをダウンロードしました。
- RCI_3line_black.tpl
- RCI_3line_white.tpl
RCIは、デフォルトだと1本のラインしか表示されません。
3本線へ設定変更するのも可能ですが、手順が面倒です。
なので、設定済みのテンプレートを読み込んで解決しましょう。
「データフォルダ」→「templates」に、テンプレートファイルを入れます。
一度、MT4を再起動しましょう。(×ボタンで閉じて、再び開く)
チャートを右クリック→「定型チャート」→「テンプレート名」をクリックすると反映されます。
blackとwhiteの2種類があります。
背景色が黒と白で分かれますが、機能面ではどちらも同じです。
私は、黒色のテンプレートを使用しています。
これで、MT4にRCIが表示されます。
国内FX業者から乗り換えた方でも、同じRCI設定でMT4を使えます。
【MT4のRCI】基本的な見方
MT4のRCIについて、基本的な見方を解説します
- 短期線→短期間の価格変動ライン
- 中期線→中期間の価格変動ライン
- 長期線→長期間の価格変動ライン
- RCI%→RCIで算出された売買の割合予測値
RCIは、3つのラインとパーセンテージで表示されます。
価格の変動をラインで描写して、それぞれ短期~長期の3本のラインを表示するのが定番です。
ラインに対して、相場の売買割合を予測したパーセンテージが100~-100%まで表示されます。
- 100%に近いほど、今は買われている相場
- -100%に近いほど、今は売られている相場
このように判断できます。
例えば、短期線が-20%なら今は比較的売られている相場環境だと分析できると言った感じです。
RCIの期間設定について
- 短期線 9期間
- 中期線 26期間
- 長期線 52期間
RCIの期間設定は、上記の数値が一般的です。
MT4以外の取引ツールでも、RCIを3本表示する場合はデフォルト値となっているケースが多いです。
ちなみに、5・25・50といった期間設定もあります。
必ずしも、この期間で使わなければならないルールはありません。
まずは、基本設定を使い続けてみて自分のスタイルに合った数値を探すのも良いでしょう。
今回、本記事で紹介したRCIは、テンプレートが期間設定済みなので、そのままお使い頂けます。
【MT4のRCI】簡単な取引シグナル
RCIを始めて使うと「ランダムに線が波打っている」としか見れません。
なので、初心者でも簡単にトレードで使えるRCIのシグナルを紹介します。
具体的にはRCIの3つのシグナルを解説します。
- RCIのトレンド転換シグナル
- RCIの買いシグナル
- RCIの売りシグナル
これらの3つを覚えられれば、一目でRCIを分析できます。
トレード精度を上げるために、他の手法やテクニカルツールと組み合わせて使いましょう。
RCIのトレンド転換シグナル
RCIのトレンド転換シグナルは、横に描かれているパーセンテージが「0%をラインが通貨した時」です。
RCI%の「0%」は、RCIの計算上、トレンドの分岐点になります。
- 0%より上でラインが推移中→上昇トレンド
- 0%より下でラインが推移中→下降トレンド
例えば、短期線(白色)が0%の水準を上抜けた時は、短期は上昇トレンドの目線になったと分析できます。
あくまで「RCI上は」なので、必ず実際のチャートで分析するのをオススメします。
仮に、短期・中期・長期が同じ方向に揃っていたら全ての時間足でトレンドが同じ方向になったとも分析可能です。
RCIでは、トレンド転換が起こりやすい状況も判断できます。
上下に0.8(80%)の表記を見ましょう。
(上記の図では分かりやすく赤色にしてあります。)
- RCI%が80%以上だと「買われ過ぎ」
- RCI%が-80%以下だと「売られ過ぎ」
RCIでは、直近の価格の動きから、相対的に見て「買われ過ぎ・売られ過ぎ」をぶんせきまします。
例えば、チャート上は上昇トレンド中で、短期線が-80%を下回っているとしましょう。
この場合は、短期的には「売られ過ぎ」で中長期線は0%以上の上昇トレンドなら「押し目」として予測できます。
RCIの買いシグナル
- RCIが-100%(下限)にタッチ
- その後、-80%を上抜けた
RCIの買いシグナルは、上記のように短期・中期・長期のラインが動いた場合です。
例えば、赤枠部分を見ると-100%で、RCI上は底値を示しています。
その後、売られ過ぎの水準(-80%)を上抜けています。
つまり、相対的に見て売られ過ぎていた状態から買われたと分析可能です。
実際に買いシグナル通りに買えば、青線の上昇を利益に変えられました。
RCIの売りシグナル
- RCIが100%(上限)にタッチ
- その後、80%を下抜けた
RCIの売りシグナルは、上記のように短期・中期・長期のラインが動いた場合です。
例えば、赤枠部分を見ると100%で、RCI上は天井圏を示しています。
その後、買われ過ぎの水準(80%)を上抜けています。
つまり、相対的に見て買われ過ぎた相場から、売られ始めたと分析できます。
実際に売りシグナル通りに売れば、青線の下降を利益に変えられました。
まとめ
今回は「【初心者】MT4にRCIを表示する方法。基本的な見方とシグナル。」のテーマでした。
この記事をまとめると
- RCIは相場の売買バランスを予測できる
- MT4はRCIを追加するのが必要
- RCIで「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を予測できる
RCIは、基本的には3本の異なる期間で線を表示します。
その見た目から、初心者は難しく考えてしまうテクニカルツールの1つです。
しかし、見るべきポイントと線の意味だけ分かれば、実は簡単なテクニカルツールだと思えます。
特に、FXを始めたばかりだと「買われ過ぎ」といったポイントが分からず、高値掴みしやすいので対策としていかがでしょうか?
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