今回は「移動平均線」をテーマに以下の内容でお届けします。
- 移動平均線とは何?
- XMの取引ツールで移動平均線を表示したい。
- 単純移動平均線と指数平滑移動平均線って何が違う?
定番のテクニカルツールである移動平均線、今回は基本と実践的な見方まで徹底解説する内容でお届けします。
ようするに、FX初心者を移動平均線が実践で使えるレベルに変える話です。
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移動平均線とは?
移動平均線をチャート上に表示するとこんな感じです。
移動平均線とは、XMはもちろん、全てのFX業者のツールでも採用されており、定番テクニカルになります。
ここまで定番化したのは、そのシンプルさ。
一定期間の価格を平均し、ラインとして描写する仕組みです。
例えば、上記のチャートに表示しているのは「200日移動平均線」になります。
期間は自由に設定でき、何時間・何週間分の平均線を表示するか設定できます。
「終値」「始値」など、どの価格または、どの期間で設定するかルールはありません。
とは言え、中でも定番なのは200日移動平均線です。
XMで使える移動平均線は3種類
移動平均線には、細かく言うと何種類かの派生形が存在します。
XMで使える移動平均線は3種類、世界標準の取引ツール「メタトレーダー」を採用しているのでオリジナルのインジケーターも追加可能です。
初期状態で搭載されているのは以下の3種類です。
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- 加重移動平均線(WMA)
もちろん、全て覚える必要もありません。
私自身も、ここ数年はインジケーター自体を使用しておらず、勝つ為に必須ではないです。
とは言え、初心者の間は移動平均線を使うと、トレードが分かりやすくなります。
移動平均線を考えの軸にできるからです。
例えば、足し算が分かっていないと、掛け算は難しいですよね。
なので、今回は「単純移動平均線(SMA)」と「指数平滑移動平均線(EMA)」の2つを実践レベルまで解説します。
移動平均線と組み合わせた法則や手法もシンプルで、初心者も簡単に覚えられると思います。
XMで移動平均線を表示する方法
XMで使える全ての取引ツールで「移動平均線」は表示できます。
ここでは、超初心者向けに移動平均線をチャートに表示する方法を解説します。
【XM】MT4で移動平均線を表示する方法
- 上部メニュー「挿入」をクリック
- 「インディケータ」をクリック
- 「トレンド」をクリック
- 「Moving Average」をクリック
SMA/EMA/WMAどれでも、この手順は同様です。
初期状態では14期間の単純移動平均線が表示されます。
設定画面が開かれるので、EMAなどの切り替えはそちらで可能です。
【XM】MT5で移動平均線を表示する方法
- 上部メニュー「挿入」をクリック
- 「インディケータ」をクリック
- 「トレンド系」をクリック
- 「Moving Average」をクリック
MT4&MT5のアプリ版で移動平均線を表示する方法
- インジケーターのアイコンをタップ
- Moving Averageを選択する
XMアプリで移動平均線を表示する方法
- チャートを表示する
- 画面を横向きにする
- インジケーターのアイコンをタップする
- Moving Averageを選択する
【基礎編】
単純移動平均線(SMA)とは?
移動平均線の中で最もベーシックなのが「単純移動平均線」です。
Simple Moving Averageを略してSMAなので、ここからはSMAと書きます。
SMAは、設定した期間を平均値化して、線で表したテクニカルツールです。
難しい計算式は覚える必要はありません。
取引ツールが自動で計算します。
重要なのはコレです。
- ざっくりどんな計算式で求められているか?
- チャートではどんな見方をするのか?
例えば、200期間のSMAを日足に表示するとしましょう。
これは、今のローソク足から200本分の平均がSMAです。
つまり、過去201本目からは計算式から外れます。
なので、SMAは過去200期間の単純な価格の動きを表しています。
価格は変動しますから、200期間の平均に含まれる価格も絶えず変動します。
その為、1期間で急騰急落が起きても、201期間目になれば計算から外れます。
常に期間内の数字が優先され、単純移動平均線は非常に緩やかな曲線になりやすいです。
比較的に大きな流れ、長期的な相場の環境を見るのに向いています。
【実践編】グランビルの法則と200SMA
SMAの計算式について、基本編をお伝えしました。
ここでは、実践で使える200SMAを使った「グランブルの法則」を解説します。
グランビルの法則とは?
金融アナリストのジョセフ・E・グランビル氏が、株価と移動平均線の乖離について提唱している相場の法則です。
200SMAと日足を軸に作られており、そのシンプルさから様々な投資商品のトレーダーが知る有名な法則です。
グランビルの法則は買いシグナルと、売りシグナル合計4つのサインから構成されています。
基本的には、200SMAと日足がベースなので、日足のスイングトレードから始めてみてはいかがでしょうか?
形を覚えれば、実践は簡単です。買いと売り全8パターンがあります。
- グランビルの法則 買いシグナル
- 買い①→200SMAが右肩下がりor水平の時に価格が上抜け
- 買い②→200SMAが右肩上がり、価格は一時的に下がるもSMAで再上昇
- 買い③→200SMAが右肩上がり、価格がSMA付近で再上昇
- 買い④→200SMAが右肩下がり、価格と大きく離れている(乖離)
グランビルの法則で、買いのシグナルとなるのは4パターンです。
全て覚えるべきですが、仕組みとしては単純です。
SMAの特徴を理解していれば覚えやすくなります。
200SMAとは、見方を変えれば長期のトレンドと言えます。
例えば、買い④は200SMAは下降トレンドを示しており、大きく価格を下げたが平均を大きく上回る値幅だった。→大きく売り手は利益なので決済買いも大きい。
買い②なら、トレンドが転換し、最初の押し目と200SMAが重なるパターンが多いです。
下降トレンド→上昇トレンドへと移動平均線でも角度で分かります。
右肩上がりに変われば、トレンドの押し目として意識されやすいです。
- グランビルの法則 売りシグナル
- 売り⑤→200SMAが右肩上がりor水平の時に価格が下抜け
- 売り⑥→200SMAが右肩下がり、価格は一時的に上がるもSMAで再下降
- 売り⑦→200SMAが右肩下がり、価格がSMA付近で再下降
- 売り⑧→200SMAが右肩上がり、価格と大きく離れている(乖離)
売りシグナルも4パターンです。
買いシグナルとは、移動平均線と価格の向きが逆になりました。
仕組みは「トレンドを見れる」とお伝えしました。
難しい話をすると、移動平均線と価格の作用をグランビルの法則はパターンにしています。
- 移動平均線を価格が抜けるとトレンドが変わりやすい
- 移動平均線から価格が離れると、距離を戻そうとしやすい
- 移動平均線に触れると、価格が反発しやすい
200SMAと日足チャートには、こんな法則があるという考え方がグランビルの法則です。
実践で使うイメージとしては、こんな考えで使います。
- 価格は上昇トレンド、200SMAに支えられるだろう→買い
- 200SMAは右肩上がりに変化、価格と離れてきた→決済売り
- 大きく価格が下がった、右肩上がりの200SMAを抜けた→新規売り
- 200SMAと価格が離れてきた→決済買い
- 200SMAは水平、価格も高値が大体同じ→ちょっと待ってみよう
【基礎編】
指数平滑移動平均線(EMA)とは?
指数平滑移動平均線は、Moving Averageをチャートに表示する際に「種別」を「Exponential」にすると使えます。
指数平滑移動平均線は、英語でExponential Moving Averageと言います。
これを略して「EMA」です。
EMAは、SMAと違い単純な平均値ではありません。
直近の平均値に比重を置いた計算がされます。
SMAと同じく、難しい計算式を覚える必要はありません。
重要なのは「EMAは直前までの価格を重視した移動平均線」という事です。
● SMAは200期間なら、そのまま200期間分の平均値で緩やかなトレンドを示す。
● EMAは直前の価格を重視して、価格に追従する。
イメージとしては、こんな違いです。
水色がSMA、赤色がEMAです。
同じチャートに表示してみました。
緑色のポイントに注目すると、大きな急落後にEMAはしっかりと寄り添う形で引かれています。
SMAはゆっくり、EMAははやく価格に追従します。
【実践編】期間設定とゴールデンクロス・デッドクロス
EMAは、一本ではなく複数の期間設定で「短期・中期・長期」と複数本で使うのが一般的です。
個々によって違いはありますが、私がEMAを使っていた時はこんな数字で設定していました。
- 短期EMA→10期間
- 中期EMA→25期間
- 長期EMA→75期間
例えば、中期のEMAは日足だと金融市場の営業日を参考にしています。
平日5日間が営業日で、取引がされています。
つまり、平日5日×1か月(5週間)なので1か月当たりのEMAです。
長期の75期間だと3か月、短期は2週間のEMAとなります。
- EMAとゴールデンクロス・デッドクロス
ゴールデンクロス・デッドクロスとは、移動平均線と組み合わせた簡単なシグナルです。
EMAでは、短期・中期・長期の移動平均線で考えます。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロス
- ゴールデンクロス→価格が移動平均線を上抜けた。
- デッドクロス→価格が移動平均線を下抜けた
基本形は上記の通りです。
EMAでは、各期間のラインが交差するごとに判断します。
例えば、短期のEMAが中期のEMAを下抜けた場合は短期的な下降トレンドと判断します。
ちなみに、短・中・長期と全てのEMAの方向が同じ方向の場合は「パーフェクトオーダー」と言われます。
全ての期間で方向性が同じの状態です。
【応用編】
移動平均線だけでは勝てない?
ここまで紹介した法則・パターンを使っても、継続的に勝つことは難しいです。
なぜなら、移動平均線は単なる平均値でしかないからです。
例えば、移動平均線は全てリアルタイムの動きを反映できません。
唐突な急騰急落では、必ず遅れを取ります。
計算式の都合上、過去の価格が移動平均線の動きを鈍くします。
1分間で、1円下がっても移動平均線は1円分も下がりません。
なので、最も重視すべきなのは実際の価格の動きです。
移動平均線と組み合わせて、どんな時にどんな動きをしたのかを分析しましょう。
- 移動平均線とチャートパターンを組み合わせ考える
- 移動平均線とプライスアクションを組み合わせてみる
FXでは、移動平均線以外のテクニカルツールもあれば、法則やパターンが何種類もあります。
様々な視点で分析してみると、同じ移動平均線を使った場合でも取引が変わります。
億トレーダーと同じ移動平均線を使っていても、利益が伸びない人は色々組み合わせて考えてみましょう。
まとめ
今回は「【XM】移動平均線の初心者向け解説!SMAとEMAどっちが良い?違いは?」のテーマでした。
この記事をまとめると
- 移動平均線は価格の平均値を線にしたもの
- 移動平均線は「SMA]「EMA」「WMA」が基本
- 初心者は「SMA」と「EMA」を覚える
つまり「移動平均線はチャート分析をシンプル化できる。リアルタイムには弱い」といった感じでした。
私自身も、初心者の頃に200SMAを使ったグランビルの法則などを使っていました。
これだけでは伸び悩んだので、今は相場に合わせてトレードを変えるスタイルで安定しています。
とは言え、チャートの読み方を覚える段階で移動平均線は良いキッカケになりました。
1つ考え方の軸があると、トレードは劇的に上達します。
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