チャートパターンとは、同じチャートの形が見られれば、同じような動きを起こしやすいといったテクニカル分析です。
FXはもちろん、全ての投資ジャンルでは「買い・売り」だけが繰り返されています。
ですから、同じようなチャートの形が何度も出現するのは当たり前です。
チャートパターンを知っていれば、似た場面を利益に変えられます。
ようするに、パターンを覚えればトレードの使いまわしができるといった感じです。
今回は、FX初心者に覚えて欲しいチャートパターンを4つ解説します。
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【FX初心者が覚えるべき】
チャートパターンの一覧
- ヘッド&ショルダートップ・ボトム
- ダブルトップ・ダブルボトム
- トライアングル(シンメトリカル・アセンディング・ディセンディング)
- チャネル(ボックス型)パターン
FX初心者が覚えるべきチャートパターンは4つです。
本記事で一覧にして網羅するので、しっかり覚えましょう。
なぜなら、上記以外のチャートパターンは基本的に応用パターンだからです。
例えば、より細かいパターンや、4つのパターンを組み合わせて1つのパターンとします。
基本さえ覚えれば、応用部分は勉強せずとも経験でレパートリーが増えるイメージです。
チャートパターンで絶対に覚えるべき3つの事
- パターン成立の前提環境
- チャートパターンの形
- 成立した場合の値動き・セオリー
必ず上記の3つをセットでチャートパターンは覚えましょう。
なぜなら「あっ、パターンの形だ!注文しよう!」、こんなトレードしている人は99%トレード人生が早く終了するからです。
パターンだけでFXに勝てたら、誰もがFXトレーダーとして成功できるはず。
「どんな環境で、どんな形で、どんな展開が起きやすいか?」は超重要。
例えば、似たチャートパターンでもセオリー通りにいかない場合もあります。
いわゆる「ダマシ」です。
思った方向と逆方向に相場が動き、大きく負けるトレーダーは後を経ちません。
しかし、正しい形でチャートパターンを覚えれば精度を上げられます。
トレンド転換系チャートパターンの一覧
- ヘッド&ショルダートップ・ボトム
- ダブルトップ・ダブルボトム
この形が見られると、トレンド転換を発生しやすいチャートパターンを解説します。
FXトレーダーの中で、最もポピュラーなジャンルといって良いでしょう。
相場参加者(取引する人)が、意識するチャートの形ほどFXでは重要です。
したがって、トレンド転換系のチャートパターンは発生すると大きく値動きに影響します。
ヘッド&ショルダートップ(三尊天井)
ヘッド&ショルダートップ
- パターン成立の前提環境→上昇トレンドの発生中
- チャートパターンの形→中央高値と2つの高値(同じ価格帯)
- 成立した場合の値動き→上昇トレンドから下降トレンドへ転換
ヘッド&ショルダートップとは、上昇トレンドが下降トレンドへ転換する際に見られやすいチャートパターンです。
日本語では「三尊天井(さんぞんてんじょう)」と言われます。
(日本語版がある=かなり有名です)
中央最高値と、2つの同じ価格帯の高値で形が作られます。
頭(ヘッド)を中央高値、2つの高値が(左右の肩)に見える事から名前が付けられました。
形がポピュラーな事から、下降トレンド継続の展開でも一旦の反発、一時的な上昇局面を作るほど影響力があります。
【チャート有り】ヘッド&ショルダートップのセオリー
ヘッド&ショルダートップには、以下のセオリーがあります。
- 中央高値からネックラインの値幅
- ネックラインからブレイク後の値幅
- 両者が同じ値幅になりやすい
中央最高値とネックライン(ヘッド&ショルダーの安値)、ネックラインをブレイクした後の安値は同じ値幅になり易いです。
利食いの設定に役立ちます。
とは言え、絶対的なルールではなく、あくまで「こうなりやすい(セオリー)」になります。直近の水平線やトレンドラインと一緒に使うのがオススメです。
ヘッド&ショルダーボトム(逆三尊)
ヘッド&ショルダーボトム
- パターン成立の前提環境→下降トレンドの発生中
- チャートパターンの形→中央安値と2つの安値(同じ価格帯)
- 成立した場合の値動き→下降トレンドから上昇トレンドへ転換
ヘッド&ショルダートップの逆バージョンです。
同じく、日本版の名前があり定番格のチャートパターンになります。
したがって、形が意識されやすく、下降トレンド継続の展開においても一時的に大きな急騰を作るケースも多いです。
【チャート有り】ヘッド&ショルダーボトムのセオリー
ヘッド&ショルダーボトムには、以下のセオリーがあります。
- 中央安値からネックラインの値幅
- ネックラインからブレイク後の値幅
- 両者が同じ値幅になりやすい
ヘッド&ショルダートップと同じく、中央の価格とネックラインが決済ポイントの参考になります。
ダブルトップ
ダブルトップ
- パターン成立の前提環境→上昇トレンドの発生中
- チャートパターンの形→2点の高値を同じ価格帯で形成
- 成立した場合の値動き→上昇トレンドから下降トレンドへ転換
アルファベット「M(エム)」の形は比較的みられやすい形です。
これをダブルトップのチャートパターンと言います。
同じ価格帯を超えられない相場が、上昇トレンドから転じて下降トレンドに変わりやすいです。
転換系のチャートパターンに分類されますが、実践では押し目形成の時に見られやすい傾向があります。
あるいは、ヘッド&ショルダートップの片方の肩部分に見えられるケースも多いです。
短期的なトレンド転換を起こしやすく、早めの利食いが個人的には有効だと思います。
【チャート有り】ダブルトップのセオリー
ダブルトップには、以下のセオリーがあります。
- ダブルトップの高値からネックラインの値幅
- ネックラインからブレイク後の値幅
- 両者が同じ値幅になりやすい
ダブルトップのセオリーは一旦の利益確定ポイントを判断するのに役立ちます。
また、ダブルトップ形成後には新しいチャートパターンを形成しやすい傾向があります。
チャネルやウェッジなど、その後の展開において戻り売りなどを検討するのもコツです。
ダブルボトム
ダブルボトム
- パターン成立の前提環境→下降トレンドの発生中
- チャートパターンの形→2点の安値を同じ価格帯で形成
- 成立した場合の値動き→下降トレンドから上昇トレンドへ転換
アルファベット「W(ダブリュー)」の形は比較的みられやすい形です。
これをダブルボトムのチャートパターンと言います。
同じ価格帯を超えられない相場が、下降トレンドから転じて上昇トレンドに変わりやすいです。
転換系のチャートパターンに分類されますが、戻り高値の形成中や・短期足による急騰相場にも多く見られます。
【チャート有り】ダブルボトムのセオリー
ダブルボトムには、以下のセオリーがあります。
- ダブルボトムの安値からネックラインの値幅
- ネックラインからブレイク後の値幅
- 両者が同じ値幅になりやすい
ダブルトップのセオリーと考え方は同じです。
チャートパターン全てに共通して言えますが、上昇トレンド・下降トレンドも向きを逆に下だけ。
例えば、ダブルボトムの勝ち方を覚えたら、逆転の発想でダブルトップに応用できます。
1つのパターンを深く研究するだけで、反対のパターンも使いせるので1つずつ覚えればOKです。
▷【本気でFX】ダマシを回避!ダブルボトムのエントリーを見極める分析術
トレンド継続系チャートパターンの一覧
- シンメトリカル・トライアングル
- アセンディング・トライアングル
- ディセンディング・トライアングル
- チャネル(ボックス型)パターン
トレンド継続を示すチャートパターンと言えば「トライアングル(三角持ち合い)」です。
文字通り、トレンドが一旦止まり、三角形を作ってから再スタートするチャートパターンになります。
いわゆるブレイクアウト手法と相性の良いチャートパターンです。
保ち合い相場の中で、同じ領域に損切り注文が貯まり、ブレイクと共にロスカットによる大きな値動きが発生します。
ちなみにチャネルに関しても同様に、トレンド継続のパターンです。
トライアングル=ブレイクアウト手法に対して、チャネルは順張り手法と相性が良いといった感じです。
少しテクニックが必要なのがポイントです。
今回は、ざっくりと概要を解説し、さらに実践的な内容は別でガッツリ用意しております。
シンメトリカル・トライアングル
シンメトリカル・トライアングル
- パターン成立の前提環境→トレンド相場の形成中
- チャートパターンの形→ほぼ同じ角度のトレンドラインが描ける状態で三角形を作る。
- 成立した場合の値動き→三角持ち合い前のトレンドが継続
シンメトリカルとは「左右対称」という意味です。
2本のトレンドラインが、ほぼ左右対称の角度で描ける場合にシンメトリカル・トライアングルのチャートパターンが出現します。
直近のトレンドが最終的に継続しますが、ブレイクタイミングは初心者にとって見極めが難しいかも知れません。
以下の記事で徹底的に解説しており、実践的な見極め術を網羅しています。
▷三角持ち合いはブレイクを狙え!ダマシすら予想する究極の分析術。
アセンディング・トライアングル
アセンディング・トライアングル
- パターン成立の前提環境→上昇トレンドの発生中
- チャートパターンの形→安値のトレンドラインと高値の水平線が描ける状態
- 成立した場合の値動き→上抜け後に上昇トレンド継続
アセンディングとは「上向け」という意味です。
したがって、 アセンディング・トライアングルは上昇トレンド中に見られやすい三角持ち合いになります。
実践では、上昇トレンドの発生中に「この価格は反発しそう」といった価格帯を上限に形成されやすい傾向があります。
例えば、過去に見られたトレンドの終点や週足や日足の安値付近です。
ディセンディング・トライアングル
ディセンディング・トライアングル
- パターン成立の前提環境→下降トレンドの発生中
- チャートパターンの形→高値のトレンドラインと安値の水平線が描ける状態
- 成立した場合の値動き→下抜け後に下降トレンド継続
ディセンディングとは「下降する」という意味です。
したがって、ディセンディング・トライアングルは下降トレンド中に見られやすい三角持ち合いになります。
実践では、下降トレンド発生中ではなく、急落前の天井圏でも見られるケースがあります。
実際に、ドル円チャートではアップルショック時に近い形を形成しました。
チャネル(ボックス型)パターン
チャネル(ボックス型)パターン
- パターン成立の前提環境→トレンド相場の発生中、同じ角度のトレンドラインが高安値に描ける
- チャートパターンの形(上昇)→右肩下がり・トレンドラインが同じ角度で2本・値動きが間で推移。
- チャートパターンの形(上昇)→右肩上がり・トレンドラインが同じ角度で2本・値動きが間で推移。
- 成立した場合の値動き(上昇)→上限のラインを抜けると上昇トレンド継続。
- 成立した場合の値動き(下降)→下限のラインを抜けると下降トレンド継続。
チャネルとは、水路や道筋といった言葉の意味があります。
したがって、ボックス型あるいは、トレンドラインの間に限定した変動幅で価格が推移するのがチャネル(ボックス型)パターンです。
ブレイクすると、直前のトレンドを継続させやすいです。
つまり、押し目や戻り高値、エリオット波動理論で言うところの調整波を作る際に見られやすい傾向があります。
▷【本質】エリオット波動理論の基礎!もう迷わない考え方を教えます。
また、チャネルで重要なのは「角度」です。
なぜなら、押し目や戻り高値は直前のトレンドより弱い、一時的なトレンドで形成されるからです。
したがって、角度はその後のトレンドで細かい押し目を形成するなど、継続的に意識される事があります。
少しテクニックが必要ですが、覚えるとトレードで役立つので以下の記事で解説しています。
▷【MT4】平行チャネルの引き方。相場を予想するテクニック公開。
まとめ
今回は「【現役トレーダー厳選】FXで使える4つのチャートパターンとは?」のテーマでした。
チャートパターンを一覧にしてざっくり解説しました。
冒頭でも触れましたが、チャートパターンだけで勝てるほどFXの世界は単純ではありません。
同じパターンでも「勝てる時」「勝てない時」があります。
とは言え、チャートを研究し、トレードの経験を積むことで勝てる時を増やすのは可能です。
そのたまには膨大な研究が必要ですが、各パターンで「徹底解説した記事」を用意しております。
筆者が4年間チャートを毎日研究した成果を1つの記事にまとめた内容です。
お役に立てれば嬉しいので、ぜひ読んでみて下さい。
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