カナダドル円は5年ぶりに長期トレンド転換を迎えるかもしれません。
チャートを見ると、カナダドル円には過去5年間にわたり、相場を支配してきた重要なラインが分かります。
今回は「2021年のカナダドル円」をテーマに見通しを考察しました。
2021年のカナダドル円はどんな展開が予想できる?
2021年のカナダドルで注目ファンダメンタルズは?
2021年、カナダドル円の取引に最適なFX口座とは?
具体的に今回は上記の疑問を解決する内容でお届けします。
注意
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【結論】2021年のカナダドル円は2つの見通しを想定
カナダドル円の2021年は、異なる目線で2つの見通しが予想されます。
もちろん、FXトレードにおいて、あらゆるシナリオを想定するのは重要です。
ただし、カナダドル円に関して言うと、テクニカル上の長期的な節目が明確ですから、大きく2つの見通しに分類できます。
【良い見通し】5年間の下降トレンドを終了させる大相場
【悪い見通し】下落トレンドの終期としてジリ下げ相場
具体的に、カナダドル円の2021年は上記2つの見通しを想定しました。
良い見通しであれば、過去5年間で最も強いカナダドル円相場となる可能性が高いです。
一方で、悪い見通しが実現した場合、昨年よりトレードするに難しい相場環境となるでしょう。
以下、2020年の振り返りと、カナダドル円の見通しの根拠を含め、詳しく解説します。
2020年のカナダドル円振り返り
2020年のカナダドル円を振り返ると、年初の急落から取り戻す相場でした。
画像は、カナダドル円の月足チャートですが、1月に3ヵ月の暴落相場を経て、2021年初の現在まで急落前水準を取り戻すに至ります。
2020年の後半は中期的に見れば上昇トレンドでしたが、相対的に見て弱い上昇トレンドです。
3ヵ月間の下落幅を8割ほど戻した現時点で、倍以上の時間を費やしています。長期的な目線としては、明確に下降トレンドの最中です。
ポイント
弱い上昇トレンドにより、2020年初の下げ幅を埋めようとするカナダドル円。
最初に「5年間の下降トレンドを終了させる大相場」とした理由に2020年の重要な値動きがあります。
画像内には下降トレンドの重要な安値にマーキングしてありますが、安値圏の値動きに注目です。
週足では、2020年3月から約11週間をかけ、底値を固める様な展開がみられました。
何度も下髭を付け、寄り付きから引けにかけて買われる展開が見れれています。
したがって、同価格帯【74.5~75.5円】は直近のカナダドルの底値となる可能性が高いでしょう。
悪い見通しのジリ下げ相場は、底値までの距離が短く、おそらく再度買われる→再度下がるといったレンジ展開の可能性が高いと考えられるからです。
2021年は2月から急騰相場?
ここまで、2020年のカナダドル円を振り返り、悪い見通しについて解説しました。
一方で、長らく下降トレンドだったカナダドル円が幕を閉じる可能性もあります。
さきほど触れましたが、74.5~75.5円は非常に底堅い水準です。
中期レンジの終了と共に、カナダドルは大きく一時急騰しました。
急騰後の安値も相場のセオリー通りに止まっています。
リアルタイムチャートでは、フィボナッチリトレースメントのちょうど50%水準で押し目をつけ再上昇しています。
いわゆる「半値戻し」です。
規則正しく押し目を付けたことで、エリオット波動理論による分析もできます。
画像内の矢印でイメージすると、エリオット波動の上昇1波が終わり、調整波で押し目を付けた状態です。
すると、次の相場サイクルはエリオット波動理論上、最も長くなりやすい上昇3波になります。
1~3波の成立は、大前提として、下落サイクルが終わり上昇トレンドの初動が発生。
想定通りなら、2021年のカナダドル円は良い見通しが立てられるでしょう。
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ポイント
見方を変え、チャートパターンでカナダドル円を見てみましょう。
現在のチャート形状から想定されるのは「アセンディング・トライアングル」です。
上向きの三角形、アセンディング・トライアングルは上昇トレンドの継続を意味するチャートパターンになります。
現在は【81.5~82.3円】で頭を抑えられる展開です。
81.5~82.3円の価格帯をネックラインとして抜けた場合は、非常に強い上昇トレンドとなる可能性が高いでしょう。
また、現在の三角持ち合いはカナダドル円で最大の節目に直面しています。
月足・週足・日足と全ての時間軸において、2015年以降「カナダドル円をせき止めたトレンドライン」の節目です。
振り返ると、カナダドル円は5年間の内、過去4回はトレンドラインにて高値が決まっています。
トレンドラインに交差した翌月にはだ陰線を付け、大幅下落を繰り返していました。
2021年1月現在では、5回目のトレンドラインに対する挑戦をしている局面です。
当然、再び大きく下がる可能性も考えられます。
しかしながら、直近では過去にないチャートパターン形成と、底値を固める展開が見られているのも事実です。
仮に、トレンドラインを抜ける展開があれば、前述した通り「5年間の下降トレンドを終了させる大相場」が到来、大きく上昇する見通しとなります。
2021年「カナダドル円が爆上げ」ならどこまで上がる?
重要なトレンドラインを抜け、カナダドル円が長期トレンドの転換を迎えるなら目標価格はどこでしょうか?
- アセンディング・トライアングルのセオリー
- フィボナッチ・エクステンション
- エリオット波動理論のセオリー
ここまで触れた3つの判断材料を元に、いくつか目標価格を予想できます。
チャート画像にも描写しましたが、以下の目標価格が予想可能です。
【85.720円の価格帯】fib1.0の価格から算出
【87.925円の価格帯】fib1.272の価格から算出
上記が、現在の値動きがエリオット波動理論の1~3波の途中と想定した場合の、フィボナッチ・エクステンションを活用した予測値になります。
また、超長期的にはアセンディング・トライアングルのパターンとfib1.414の価格である89円を目指す見通しも想定できます。
2021年「カナダドル円」の注目ファンダメンタルズ
- COVID-19関連の経済影響
- 鉱物市場
- 原油市場
ここまで、カナダドル円の値動き(テクニカル分析)を中心に2021年の見通しを解説しました。
次は情報戦、カナダドル円のファンダメンタルズを考察してみましょう。
2021年、カナダドル円の方向性に関わる注目材料は上記の3つです。
COVID-19関連の経済影響
COVID-19(コロナウィルス)関連による影響は、為替市場に関しても2021年は引き続き注目される可能性が高いでしょう。
比較的には安定した通貨と言われるカナダドルも例外ではありません。
ちなみに、2021年1月中旬以降、カナダは感染者数が一旦は落ち着き減少傾向にあります。
雇用者数・失業者数も大きく回復傾向を見せているのが現状です。
しかしながら、明確に数字でくみ取れる回復傾向に対し、ネガティブサプライズが起こる可能性も警戒しておきましょう。
鉱物市場
カナダは世界有数の資源国としての側面を持ちます。
鉱業が盛んでカリ、ウランの清算においては世界一位。
コバルト、ニッケル、マグネシウムなども過去には世界2位の生産でした。
関連事業として、電子工学、ロボット工学、高度通信といった事業があります。
同セクションの株式に関してもカナダの経済力を牽引(けんいん)しており、カナダドルの価値に影響を及ぼします。
原油市場
カナダの資源国としての側面は、原油市場とも深く関連しています。
原油の需要が高まる夏季に関してはカナダドルとの相関関係も働き易いです。
したがって、7月からの夏の相場に関しては、原油市場に関するファンダメンタルズも注意深く見ておきたいです。
【2021年版】カナダドル円の取引でオススメのFX口座
カナダドル円のFX口座選び基準
- カナダドル円のスワップポイントが良い
- カナダドル円のスプレッドが狭い
- カナダドル円で高いレバレッジが使える
2021年のカナダドル円を取引するのに最適なFX口座はどこでしょうか?
他の通貨ペアでも同じですが、上記の基準でオススメのFX口座をご紹介します。
例えば、カナダドル円が5年間の節目を抜ける展開が現実化すれば、例外的にハイレバレッジで一発逆転を狙う事も可能です。
(もちろん、手堅く余裕資金で運用を推奨しますが。)
カナダドル円のスワップポイントが良いFX口座
FX業者 | ロングスワップ | ショートスワップ |
FXGT | 0.056pips | -0.756pips |
XM | -0.702pips | -2.63pips |
Axiory | -0.152pips | -0.264pips |
Exness | -0.0088pips | -0.2104pips |
FBS | -0.106pips | -0.251pips |
GEMFOREX | 0.08pips | -0.51pips |
TitanFX | -0.212pips | -0.556pips |
スワップで稼げる通貨ペアとして定番だったカナダドル円。
しかし、現在は金利変動を受け、ほとんどのFX業者でマイナススワップです。
2021年1月現在では、唯一FXGT(エフエックスGT)のみが、ロングポジションでスワップが貰えます。
前述したような、カナダドル円が上昇トレンドへ変わる展開なら、FXGTでスイングトレードが相性が良いでしょう。
【カナダドル円のスワップポイント◎】FXGTの基本情報
FXGTの運営元 |
360 Degrees Markets Ltd(2019年設立) |
運営元の所在地 |
Suite C, Oion Mall Palm Street Victoria 8421720-1, Mahe, Seychelles |
金融ライセンス |
FSA(セーシェル金融サービス庁) |
レバレッジ | 取引方式 | 受賞歴 |
最大500倍 | NDD(STP) | なし |
取引プラットフォーム | ドル円のスプレッド | スキャルピング・自動売買 |
MT5 | 平均1.5pips | 両方可能 |
カナダドル円のスプレッドが狭いFX口座
FX業者 | XM | TitanFX | iFOREX | GemForex | FBS | Exness | Axiory | FXGT |
CADJPY | 3.1pips | 2.2pips | 2.0pips | 1.5pips | 2.9pips | 1.5pips | 1.9pips | 2.9pips |
取引手数料が無料の口座タイプで、最もカナダドル円のスプレッドが低いのはGemForex(ノースプレッド口座)とExness(プロ口座)です。
仮に、カナダドル円がレンジ相場となれば、裁量取引によるスキャルピングが多くなります。
スプレッドが狭く、レバレッジの高い環境が最適ですから、Exnessが良いでしょう。
Exnessは条件付きで無制限レバレッジが使える唯一のFX業者です。
FX業者 | XM | TitanFX | FBS | Exness | Axiory |
CADJPY | 1.3pips | 1.2pips | 2.5pips | 0.7pips | 0.7pips |
取引手数料 | 往復10ドル(約1000円) | 往復7ドル(約700円) | 往復12ドル(約1200円) | 往復7ドル(約700円) | 往復6ドル(約600円) |
一方で、上昇トレンド転換なら、カナダドルでトレンド追従型の自動売買が有効と予想されます。
自動売買でトレード回数が増える場合は、より低スプレッドなECN口座が最適です。
いずれも。Exnessのカナダドル円が最も低いスプレッドを提供しています。
取引手数料も表に盛り込んだので参考までにどうぞ。
【カナダドル円のスプレッド◎】Exnessの基本情報
Exnessの運営元 |
Nymstar Limited(2008年設立) |
運営元の所在地 |
1 Siafi PortoBello、Office 1、3042、Limassol Exness |
金融ライセンス |
CySEC(キプロス証券取引委員会) FSA(セーシェル金融サービス庁) FCA(英国金融行動監視機構) |
レバレッジ | 取引方式 | 受賞歴 |
最大2000倍/無制限レバレッジ | NDD(STP/ECN) | 顧客満足度に関する受賞歴あり |
取引プラットフォーム | ドル円のスプレッド | スキャルピング・自動売買 |
MT4/MT5 | 平均1.1pips(ECNは0.1pips) | 両方可能 |
カナダドル円で高いレバレッジが使えるFX口座
FX業者 | XM | TitanFX | iFOREX | GemForex | FBS | Exness | Axiory | FXGT |
最大レバレッジ | 最大888倍 | 最大500倍 | 最大400倍 | 最大1000倍 | 最大3000倍 | 最大2000倍 | 最大400倍 | 最大500倍 |
条件達成で使えるExnessの無制限レバレッジは、目安10ロット以上の取引が必要です。
少額資金で、カナダドル円のトレンド転換を狙う場合はFBS(エフビーエス)が良いでしょう。
証拠金が2万円までなら最大3000倍のレバレッジが使えます。
例えば、2万円ちょうどの資金なら6000万円相当のポジションが理論上の上限です。
【カナダドル円のレバレッジ◎】FBSの基本情報
FBSの運営元 |
FBS Markets Inc(2009年設立) |
運営元の所在地 |
2118, Guava Street, Belize Belama Phase 1, Belize |
金融ライセンス |
IFSC(ベリーズ国際金融サービス委員会) CySEC(キプロス証券取引委員会) ASIC(オーストラリア証券投資委員会) FSB(南アフリカ金融サービス委員会) |
レバレッジ | 取引方式 | 受賞歴 |
最大3000倍 | NDD(STP/ECN) | 第三者機関より10個以上認定 |
取引プラットフォーム | ドル円のスプレッド | スキャルピング・自動売買 |
MT4/MT5 | 平均2.2pips(0pips固定あり) | 両方可能 |
【2021年】カナダドル円の見通し まとめ
今回は「【2021年】カナダドル円の見通し「5年間の節目抜け」で大相場が到来する?」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- カナダドル円は「長期トレンドの転換」「ジリ下げ継続」2つの見通し
- カナダドル円がトレンド転換なら89円を目指す可能性も
- カナダドル円の5年間の節目は重く、ジリ下げ継続も想定可能
クロス円の通貨ペアに関しては、2021年が軒並み長期トレンドの節目と重なる印象です。
カナダドル円は特に、長期的に下落トレンドを緩やかに継続してきました。
大相場となる場合は、やはり投機としてFXの魅力が最大限に高まります。
もしかすると、新しい億万長者が生まれるかもしれませんね。