キチンと根拠を持ってFXしているのにデイトレードで勝てない人へ。
もしかすると、別にデイトレードじゃなくて良い場面で、無駄にデイトレードをしているかも。
デイトレードの勝つコツを知れば、大半の問題は解決できます。
「一日含み損に耐えて、たまに勝てる」
「利食いが早く、いつも後悔する」
「デイトレードのつもりが気が付けば持ち越し」
例えば、上記のデイトレード失敗例に当てはまるなら本記事が読むべきです。
デイトレードの勝ち方にはコツがあり、理解することで無駄な取引は減ります。
注意
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FXのデイトレードとは「一日で完結する取引」
FXのデイトレードとは、一日で完結する取引のことです。
翌日にポジションを持ち越さず、その日の内に発注から決済までをデイトレードでは終わらせます。
実はデイトレードで成功するのに「一日で完結する取引」という考え方が本質的に重要です。
例えば、一日ではなく、数日単位で上がっていく上昇トレンドなら、あえてデイトレードをする必要はありません。
デイトレードが適切な場面を知り、適切な場面だけで取引しましょう。
たったこれだけでも、副業・専業問わず、FXのデイトレードは精度が違います。
FX初心者が覚えるべきデイトレードのコツは3つ
FX初心者が覚えるべきデイトレードのコツ
- MTF分析を使って相場の流れを把握する
- 前日の四本値を意識する
- 許容できる損失を決めておく
FX初心者が覚えるべきデイトレードのコツは上記の3つです。
少し難しく思えますが、デイトレードだけでなく他のトレードスタイルにも応用できます。
なぜなら、FXにおける基礎知識を、デイトレード向けに当てはめて使っているだけだからです。
具体的に、「FX初心者が覚えるべきコツ」を3つ、分かりやすく解説します。
【デイトレードのコツ①】MTF分析を使って相場の流れを把握
序盤でお使した通り、デイトレードに適切な場面で取引すると劇的に改善できます。
デイトレードが適切な場面を見つけるには、「MTF分析」が必須です。
MTF分析とは、「マルチタイムフレーム」分析のこと。
複数の時間軸を見て、全体の相場の流れを把握する分析方法になります。
デイトレードで勝てない人ほど、1時間足と5分足だけ、あるいは4時間足しか見ないといったケースが多いです。
少なくとも、週に1回は週足の分析から行うことで、市場で最も重視されやすい「長期的な相場の流れ」を把握し、大損トレードを避けられます。
「【デイトレード特化】一日一回だけを狙うFXのテクニカル分析術!」の記事で、デイトレードにおけるMTF分析について解説しました。
大まかな流れは以下の通りです。
- 週足・日足の長期足から対局を見る
- 長期トレンドに対して順張りで考える
- 一日の中で、割安で買い・割高で売る
考え方としてはシンプルです。
週足や日足の長期的な目線は、日足なら24時間、週足なら1週間の相場を表します。
1時間足や5分足と違い、簡単に見立てが変わることはありません。
ブレない判断材料として、多くの投資家・トレーダーが長期足ほど意識して取引を行います。
例えば、日足・週足が上昇トレンドなら、デイトレードは買い目線です。
大衆の方向と同じ目線を持つ、まずデイトレードは順張りからが始めましょう。
【デイトレードのコツ②】前日の四本値を意識する
デイトレードは一日で完結する取引方法です。
したがって、「一日の中で割安・割高を狙うべき」と解説しました。
一日の割安・割高には、最も分かりやすい目安があります。
前日の日足の四本値を活用すると、割安・割高の目安が立てやすいです。
日足の四本値とは、以下の価格を表しています。
- 【高値】一日の中で最も高かった価格
- 【安値】一日の中で最も安かった価格
- 【始値】一日の中で最初に付けた価格
- 【終値】一日の中で最後に付けた価格
例えば、一日単位で割安の価格を見るなら、前日の安値は同じ一日単位で相場を見た時に割安です。
一方で、終値・始値もFXのデイトレード出は重要です。
終値は「ダウ理論」において、トレンドの判断で使われる価格になります。
上昇トレンドでは高値と安値を切り上げるのが条件です。
ダウ理論では、高値と安値を終値と始値で考えます。
【解説記事】「【本質】ダウ理論をわかりやすく解説!知らないとFXで一生勝てません。」
【デイトレードのコツ③】許容できる損失を決めておく
もし、取引で許容できる損失を聞かれた時、具体的に説明できないならFXで勝てなません。
なぜなら、デイトレードに限らず、FXで上手く稼ぐには「リスク管理」が重要だからです。
デイトレードにおけるリスク管理とは、「一日の取引で最大で損失額はいくらまで許すか」になります。
例えば、一日の取引で許容できる損失は証拠金の5%までなど、事前に損失額の上限を決めておきましょう。
その代わり、利益に上限は決めず、各取引では期待値の大きいデイトレードだけを繰り返すのです。
限定された損失と、相場に応じて最大まで利益を伸ばす、いわゆる損小利大のトレードは具体的に数字を出して決めておきます。
ざっくりとした損切りや、損失額の取決めでは無駄に含み損に耐えてしまい、気づいたこ頃には口座の資金はゼロです。
【逆転の発想】FXのデイトレードで賢く負けるコツ
デイトレードの賢い負け方
- 損切り価格は決めておく
- ポジションは持ち越さない
- 含み益が乗ったら負けない取引をする
ここまで、FXのデイトレードで勝つためのコツを解説しました。
とは言え、デイトレードでは賢い負け方も必要です。
相場は自分の想定通りに動くとは限らず、アナタも実際に「思った方向と逆に行く」といった経験があるはず。
プロトレーダーも同じく、想定外の場面で負けを何度も経験します。
同じ負けでも、プロが生き残り素人が退場する理由は「賢い負け方」を自分の意思で行っているからです。
デイトレードのコツでお伝えした通り、証拠金残高によるリスク管理も大切ですが、素人でも今から変えられる事があります。
損切りの価格は決めておく
損切りの価格はあらかじめ明確に決めておくべきです。
デイトレードにおいては、利益は相場によって異なるものの、損切りは自分で決めた価格でほぼ確実にコントロールできます。
その後、結果的には利益を得られたとしても「損切りは決めた価格で絶対にする」のが重要です。
含み損に耐えた結果、利益を得られたとしても同じように上手くいくとは限りません。
ただし、損切り価格に到達した時、決済すれば確実に損失の価格が増えることはないのです。
ポイント
ポジションは持ち越さない
デイトレードなので、一日以上ポジションを持ち越すことはあり得ません。
序盤でお伝えした通り、デイトレードの本質はポジションを持ち越さないことにあります。
ポジションを持ち越すのは、スイングトレード以上の時間軸で取引する時です。
デイトレードは、ポジションを持ち越さないことで、一日を超える相場の変動を考えずに済みます。
スワップポイントを気にしなくて良いのも、デイトレードのメリットです。
ポジションを持ち越すなら、一日以上の値動きも考えて、ロットサイズを小さくし、証拠金維持率に余裕を持たせる必要も出てきますね。
ポイント
含み益が乗ったら負けない取引をする
「含み益が乗ったら負けない取引をする」これは超重要です。
含み益がある程度乗っていれば、絶対に負けないトレードはできます。
含み益が乗ったら、エントリー価格(ポジションの価格)から、含み益が1円でもある水準に損切り注文を移動させましょう。
利食いの注文は最終的な目標価格に残しておきます。
すると、万が一に相場が逆に動いても、損切り注文では最低でもプラマイゼロで決済されますから、絶対に負けることはありません。
ポイント
デイトレードに最適なFX口座を使う
FXのデイトレードには、FX業者によって向き不向きがあります。
なぜなら、FX業者の提供するトレード環境は、デイトレードの快適さに大きく影響するからです。
具体的にデイトレードに使うFX業者選びで重要なのは「ストップレベル」と「スプレッド」になります。
デイトレードと「ストップレベル」
デイトレードの賢い負け方でお伝えしたのは「含み益がある程度のって来たら、損切り注文をエントリー価格より上に設定する」です。
損切り注文が、エントリー価格より上にあると絶対に負けない取引ができます。
問題は、損切り注文を設定できる値幅がFX業者によって違う点です。
「ある程度の値幅」がのったらとは、ストップレベルを満たした変動があればと言う事。
例えば、ストップレベルが20pipsなら、20pips以上の含み益がないと絶対に負けない取引ができません。
デイトレードと「スプレッド」
デイトレードに限らず、スプレッドが狭いほどトレードが楽なのは間違いありません。
スプレッドの狭さは、注文から決済までの時間が短いほど、トレードに大きく影響を及ぼします。
例えば、1日の変動が30pipsしかない様な低ボラティリティ相場で、2pipsもスプレッドがあれば、含み損が多く、利益は少なくなりやすいです。
ドル円の1ロットなら、2pipsで2000円。割と金額としては大きくなります。
デイトレードに向く海外FX業者3選
スプレッドとストップレベルの狭いFX業者を3社ほどピックアップしました。
筆者自身が海外FXユーザーなので、国内FX業者に関しては触れません。
海外FX業者を使うことで、少額資金で始めやすく、追証の発生しないゼロカットを利用できるメリットがあります。
とは言え、スプレッドの狭い海外FX口座は限られており、具体的にデイトレード向きのFX口座でまとめました。
TitanFX(タイタンFX)
TitanFXの運営元 |
Titan FX Limited(2014年設立) |
運営元の所在地 |
1st Floor, Govant Building, Kumul Highway, Port Vila, Vanuatu |
金融ライセンス |
VFSC(バヌアツ金融サービス委員会) |
ブレード口座の平均スプレッド | ||||
AUDJPY | AUDUSD | EURGBP | EURUSD | GBPJPY |
0.8pips | 0.6pips | 0.4pips | 0.2pips | 1.1pips |
USDJPY | EURJPY | CADJPY | GBPAUD | GBPUSD |
0.3pips | 0.5pips | 1.2pips | 3.4pips | 0.7pips |
TitanFXは、高い約定力と低スプレッドが魅力のFX業者です。
ストップレベルは0pipsと、かなり優れた仕様となります。
他社の様なボーナスがないものの、トレード環境が良いので筆者自身も愛用中です。
デイトレードでオススメなのは、インターバンク直結のECN方式を採用する「ブレード口座」です。
主要通貨ペアのスプレッドが狭く、取引手数料も割安なので個人的には◎。
AXIORY(アキシオリー)
Axioryの運営元 |
Axiory Global Ltd.(2007年設立) |
運営元の所在地 |
No. 1 Corner of Hutson Street and Marine Parade Belize City, Belize |
金融ライセンス |
IFSC(ベリーズ国際金融サービス委員会) |
ナノスプレッド口座の平均スプレッド | ||||
AUDJPY | AUDUSD | EURGBP | EURUSD | GBPJPY |
0.6pips | 0.5pips | 0.7pips | 0.2pips | 0.8pips |
USDJPY | EURJPY | CADJPY | GBPAUD | GBPUSD |
0.4pips | 0.4pips | 0.7pips | 1.6pips | 0.3pips |
AXIORYもTitanFXと同じように、スプレッドの狭さと約定力に特化したFX業者です。
ストップレベルは0pipsといった点も同じですから、デイトレードで使いやすいFX口座の1つと言えます。
スプレッドはTitanFXより全体的に狭いのがメリットです。
一方で、CFD取引のレバレッジやスプレッドが苦手なのがデメリットになります。
通貨ペアの取引しかしない方は、AXIORYがオススメです。
FBS(エフビーエス)
FBSの運営元 |
FBS Markets Inc(2009年設立) |
運営元の所在地 |
2118, Guava Street, Belize Belama Phase 1, Belize |
金融ライセンス |
IFSC(ベリーズ国際金融サービス委員会) CySEC(キプロス証券取引委員会) ASIC(オーストラリア証券投資委員会) FSB(南アフリカ金融サービス委員会) |
スタンダード口座の平均スプレッド | ||||
AUDJPY | AUDUSD | EURGBP | EURUSD | GBPJPY |
2.2pips | 1.5pips | 1.5pips | 1.2pips | 2.2pips |
USDJPY | EURJPY | CADJPY | GBPAUD | GBPUSD |
1.3pips | 1.4pips | 2.2pips | 取り扱い無し | 3.5pips |
FBSはストップレベルが0.1pipsに設定されています。
スプレッドがAXIORYとTitanFXと比べるとかなり広いのがデメリットです。
とは言え、1万円や2万円といった超少額資金によるデイトレードをする場合は、個人的にはFBSがオススメ。
FBSでは、2万円以下の証拠金に対して、スタンダード口座なら最大3000倍のレバレッジが使えます。
例えば、2万円の証拠金なら6000万円相当の取引が可能です。デイトレードのコツをつかんでから、1万円チャレンジ等で爆益を狙いたい方に良いでしょう。
FXデイトレード まとめ
今回は「FXのデイトレードで勝つコツは3つ!負ける原因を逆転の発想で克服できる」のテーマでした。
本記事でご紹介したデイトレードのコツと負け方をまとめると以下の通りです。
- MTF分析で長期足から対局の流れを見る
- 日足の四本値から、一日単位の割安・割高価格を参考にする
- 許容できる損失額はあらかじめ明確に決める
- 損切り価格は明確にし、損切りは確実にする
- デイトレードではポジションを持ち越さない
- 含み益は乗ったらトレイリング注文で負けない取引をする
デイトレードはFX初心者が始めるトレードスタイルとして定番です。
デイトレードが取引する一日の単位では、日本、米国、欧州の大きな金融市場の流れが組み込まれています。
一日の流れをデイトレードでつかめれば、スキャルピングやスイングトレードへの応用も可能です。本記事がデイトレード上達の参考に活用してください。